灯之香
だいぶ時間が経ってしまいましたが
東京でグッドデザイン2013の表彰式があり
参加してきました。
同時にグッドデザイン賞に入賞した製品の展示会も開催されていて
デザインが洗練された製品を色々見る機会に恵まれました。
トヨタやミサワホームと言った一部上場企業や武雄市図書館やグーグルマップ、ロケットなどなど
製品プロダクトにとどまらずインフラやソフトも含まれるもので見ていて楽しい物でした。
その製品たちの中にうちの製品も一緒に陳列されていると凄く嬉しくもあり、
身の引き締まる思いです。
写真はシルエットだけになってしまいましたが左が私大津と真ん中がデザイン担当のアーチザンパートナーズ景山さん、右はベスト100に入ったペーパーグラスの西村金属西村常務
和ろうそくがこれからどういうふうに使われていくのか?
和ろうそくは世の中に必要なのか?
小大黒屋はどう在り続けるべきなのか?
30年後も存続しているにはどうすべきか?
ここ数年ブログを書くようになって特に自問自答する時間が増えました。
その答えのひとつがこのアロマ和ろうそく灯之香です。
150年近く続く会社をどうやったら次世代に受け継がすことができるか?
和ろうそくという文化、仏事で和ろうそくを使うという生活の中でのシーンが30年後も
日本人の生活に根付き続けるのか、、、などなど
色々自問自答して考えてばかりの時間が多かったです。
その中で仏事という枠を外し、領域を広げ、
日本人の生活の中でインテリアとして、生活の中で潤いを感じてもらう生活用品として
和ろうそくを作れないか、和ろうそくを使うシーンを提案できないかと考えるようになってきました。、
そういう考えが芽生え始めた頃に東日本大震災があり、
停電の中和ろうそくを灯りにほしいというお問い合わせが多く寄せられました。
より安全に使っていただき、より生活に寄り添った日用品として
和ろうそくを作りたいという思いが強くなり、
今の日本人の生活の中に溶け込むデザイン、安全に、
今までの和ろうそくの領域を超えた可能性を
広げたいと考えるようになりました。
日常の仕事の中ではどうしても限界があるので夜、通常の仕事を終えてからの
深夜の作業になることが多く、体力的にもしんどいこともありましたが
深夜の凛とした静寂の中、黙々と試作を重ねていくと、いろんな思いがよぎり、
製造を離れて営業全般を受け持つようになって10年以上経ちましたが
やはり、製造が一番自分にはあってるんだなと感じることが多く、
製造に没頭でき充実した時間を過ごせました。
毎日製造に漬かっていた頃と比べて製造の勘が戻るまでイライラしっぱなしの時期もありましたが
手の感覚が戻り、勘が戻ってくるに連れて
やればやるほど夢が広がり、これもしたい、あれもしたいと可能性が広がってきます。
ですがやっていて実感したのは製造するだけではメーカーとは呼べないということ。
つくって、そのものの良さ、作り手の考え方、思想をちゃんと伝えて、伝わって、
生活者の手にちゃんと届けることができること、ちゃんと営業、販売できること。
これが必要不可欠だということです。
作りっぱなしでも売りっぱなしでもダメでこのサイクルを循環して
初めて日用品としての存在があるのではないかと思います。
グッドデザイン賞への挑戦はそのために自分たちだけがいいものだと思っていてもダメだと思い、
外部の方々の評価にどう写るかという挑戦でもありました。
審査員の方の公表のコメントを見ると本当に自分たちが商品を通して伝えたかったことを余すところ無く
拾い上げていただいていてジーンときてしまいました。
後はちゃんと生活者の手に届ける努力をすることです。売れなければ作り続けることもできません。
自己満足で終わらないように地に足の着いたものづくりを続けていくために
ちゃんと良さを伝えて作るのと同じくらい、売ることにもプライドをもって邁進していかないといけないと
実感している最中です。
かくのが遅くなってしまいましたが8月18日の日刊県民福井さんに
小大黒屋の新商品 アロマ和ろうそく灯之香が紹介されました。
思っていたよりかなりでかい記事でびっくりです。
以前福井商工会議所で行われた合同プレスリリースというイベントに参加してそれで興味を持っていただいたようで取り上げていただきました。ありがたいことです。
日刊県民福井 北原記者ありがとうございました。
先週6月5日から7日までの3日間東京ビックサイトで行われたインテリアライフスタイルショー無事終了しました。
多くの方にご来場いただき、これからの宿題も多くいただきました。
色々な方とお話させていただく機会をいただきこれからそれをどう育てていくか楽しみです。
会期中2人という人数で対応させていただいたため十分満足な対応ができなかったり
失礼な対応をしてしまったことがあるかもしれませんがこの場を借りてお詫びします。
それにしても自分の体力の低下には愕然としました。最終日はたってるだけでも足が辛かったです。
作業しながらの1日立ちっぱなしと同じ場所で動きが少ない中での立ちっぱなしではこんなに違うかと
久しぶりに痛感しました。
福井東京往復1150㎞を2t車での往復もなかなかのものでした。新東名高速を走れたのは楽しかったですね。
金曜の夜をライトアップされた東京タワーとスカイツリーを横目にレインボーブリッジを通って帰って来ました。
2013年6月5日からのインテリアライフスタイル展1日目終わりました。
残り2日ですがすでに足が棒みたいです、、、普段と違う行動で立ちっぱなしでも
あまり動かず同じ場所で立ってると足がむくんできてなかなかなれないですね。
慣れた頃には終わる頃になるんでしょうか、、
1日目多くの方にご来場いただき色々なお話ができました。
昨年からのお付き合いの方が再度ご来場いただいたり、
新しい御縁を頂いたり、
久しぶりにお会いする方がいたり、、、
福井からご来場の方が訪ねてきてくれたり、、、
近隣の出展ブースの方とお話したり、、
地元にいただけではなかなか広げられない見聞を広めれてるのも
いい機会です。
今回はキャンドルを取り扱う企業が固まっていていろいろ興味深いです。
昨年に引き続きインテリアライフスタイル展に参加します。
昨年は業者さんに会場設営をお願いして自分たちは商品を飾り付けするだけでしたが
今年は経費削減で壁紙や床の施工以外は自分たちでやることにしました。最低限の施工だけでも
かなりの費用がかかります。自分たちで2t車を運転して550kmを造作物を運び、設置、施工します。
段取り八分とはよく言ったものでかなり準備をちゃんとしてきたので展示会2日前に設置施工は殆ど終わってしまいました。
後は会場でその場で考える部分が残ってます。
かかった費用のコスト計算すると採算が合わないのですが新しいことをするには
色々時間とコストが掛かるもの。なんとか何年後かには花を咲かせたいです。